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『イントロ・パフォーマンス』

5/30~6/3 各プログラムの冒頭で配信



企画・演出・構成/ペーター・ゲスナー、後藤まなみ
出演/後藤まなみ スタッフ/アルパカ


◆鑑賞のしかた

5/30(土)~6/3(水)までの『うずめ劇場まつり』のすべてのコンテンツの冒頭に登場します。Youtube「うずめ劇場チャンネル」にてご覧ください。
★Youtube画面右下の「チャンネル登録」ボタンをぽちっと押してチャンネル登録すると便利です。5/30~6/3の5日間毎日「うずめ劇場まつり」のコンテンツが配信されます。ぜひチャンネル登録してご覧ください!
https://www.youtube.com/channel/UCWvmJB37YgeHIzZAk43d_Kg



コンセプト
表現の自由、人間の自由、演劇やダンス
新型コロナウイルスの影響で演劇、ダンス等の芸術活動や文化活動で表現する場はなくなり、中止にせざるを得なくなったり延期になったりしている。そんな中オンラインで演劇を上演したり、SNSを使って
歌ったり、踊ったりする姿をよくみるようになった。それらをみながら何か届かない、何か違う事に気がついた。本来こうあるべきではないのである。人間は学校という社会、職場という社会、その社会とのかかわりの中で学び、成長していくのと同じように、演劇、ダンス等の舞台表現も生身の人間とかかわりながら学び良い作品にしていくものなのだ。その良い作品を生でお客さんにみてもらう事で初めて観客が感動したり、心に刺さり心動いたり、考えたり、笑ったり、泣いたり、時には退屈したり、面白いと思ったり、集中したりするのである。その空気が演じている者にも伝わり影響し表現が変わったりする。それが舞台である。生ものでありライブなのだ。観客を含めたその空間にいる全員で作るのが舞台であり、カメラの向こうでやるものではないのである。それなのにこの社会状況の中でオンラインやSNS、YouTubeで表現する事があたりまえになっていく状況に危機感と違和感を感じた。本来の舞台表現の良い所がなくなっていく恐怖。このままではいけないという思いが生まれた。それと同時にSNS等にあげられているダンスをみながら気が付いた事がある。素晴らしい技術、素晴らしい身体能力、美しいダンス、そのどんなに素晴らしいダンスをみても何か届いてこない、何か違うということに。違和感を感じたのだ。社会にあたらないのである。心にとどいてこないのだ。今人々が求めているのは新型コロナウイルスが消息し子どもたちは学校に行けるようになり、大人は職場へ行けるようになり、自由に好きな場所へ行けるようになり沢山の友達に会い触れ合うような事ではないだろうか。それらが出来ない社会に人々はストレスが溜まっているのだ。家で楽しそうに楽器を弾いたり、歌を歌ったり、踊ったりする社会を求めているのではない。
そのどこか自己満足なSNSでよくみる表現では社会にあたらないのである。
人々は新型コロナウイルスが早く消息して自由を取り戻す事を求めているはずだ。
表現者もそうだ。その社会にあてるダンスをしたいと考えている。自由を求めて苦しんでいる立場にたったダンスを。その為に美しいダンス、決められた振付は必要ない。自由ダンスであり社会にあてるダンス。ダンスはもともと自由だったはずだ。
0歳でも、子どもでも、90歳のおばあちゃんでも、素晴らしい技術がなくても自由に踊っていいものだ。
その自由を表現したいと考えている。Wikipediaでは、すべての民族は固有のダンスを持っているといわれ、ダンスの歴史は人類の歴史と同様に古いものである。さらに動物(特に鳥類)にも特有のダンスが見られることから、ダンスは生命に内在する根源的な活動といわれることもある。
とあるのだ。
また、
人類史では旧石器時代のアルタミラ洞窟の壁画に人々が踊る様子が描かれている。日本の古事記の天岩屋戸神話では岩戸に身を隠した天照大御神(アマテラス)が天宇受売命(アメノウズメ)の踊りを見て再び身を現したとされておりダンスが生命活動を表すものとして描かれている
と、書かれている。
私が所属する「うずめ劇場」というのは上記に書かれている天宇受売命(アメノウズメ)から
とった劇団名。そのうずめ劇場の一員の者がこのダンスをするのは意味があると考えました。
新型コロナウイルスを消息することは出来ないかもしれませんが、一人の人間でもいい心動かしたり、気づいてくれる人がでればそれは意味がある。と考えこの企画を考えました。

 

 
【後藤まなみプロフィール】
うずめ劇場所属 山田珠美演出コンテンポラリーダンス公演に出演、パパタラフマラ小池博史演出ワークショップ公演出演し、同じくパパタラフマラの白井さち子のダンスレッスンを受けたり小倉良博らと共に、沖縄の舞踏公演に出演したりなど身体表現にも積極的に参加している。

【舞台出演歴】
紙風船(第1回利賀演出家コンクール最優秀賞受賞作品)
フェードル主演 贋の侍女(伯爵夫人)(漫才演出) アントニーとクレオパトラ主演 喜劇だらけ(アタラ)(ヨゼフィーネ) 砂女主演 砂男(オリンピア自動人形) ネズミ狩り2009(C,Dチーム主演) 星の王子さま主演 オンディーヌ主演 日本初演オペラゲノフェーファ(森の精役) モバイル主演 ゴドーを待ちながら(ゴゴ役) 他多数   近年ではペーターゲスナーの右腕として共に演出、演技指導を行い学生の育成にも力を入れている。 作品(いずれも桐朋学園短期大学) アントニーとクレオパトラ(2016年6月試演会) 贋の侍女(2017年11月試演会) ゴドーを待ちながら(2018年国際大会ATEC・APB出場作品) ファザーファッカー(2019年演大連池袋東京芸術劇場)